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賛助会員が支えている意義

福祉ネットワークみやまえ オンブズパーソン副委員長
本田 正男(弁護士)
初出2003年11月

オンブズパーソンとして活動をする際,いつも気を配っていることの1つに,相談をされる方や関係者の方々のプライバシーの保護の問題があります。秘密が保てると思えなければ,到底,気軽に相談などできませんから,相談される方の立場で考えても,プライバシーへの配慮は,オンブズパーソン活動にとって不可欠の前提だと言えると思います。

ただ,このプライバシーに対する配慮が,従来,オンブズパーソンの活動に対する制約となっていた面があったことも事実です。普通の企業等であれば,たとえば,監査を実行して会計の透明性を図るとか,活動の内容を様々な方法でできるだけ具体的詳細に公開することで,組織上実際に活動しているメンバーとそれを支える人たちとの間の信頼関係を築くことが可能です。しかし,オンブズパーソンの活動は,上記のように,活動内容をむしろオープンにしないことによって成立しているようなところがありますので,オンブズパーソンの立場からしますと,個々の案件について様々に検討した結果を,同種のケースに対する対処法の1つとして一般の参考に供したいとか,また,活動を支援してくれる方々に一定の成果としてお示ししたいといった想いに駆られながらも,これまで会員の皆さんに対しても,活動の具体的内容はもちろんのこと,活動の概略についても必ずしも明らかにはしてきませんでした。

しかし,“福祉ネットワークみやまえ”は,市民組織です。福祉施設を利用する市民の立場から施設や福祉のサービスをよりよいものにしたいという市民の方一人一人のお気持ちが,オンブズパーソン活動を支えています。日頃支えて頂いている会員の皆様との間の信頼関係抜きには,オンブズパーソンの活動を続けることも,将来に向けて希望や展望を語ることもできません。これからも福祉ネットワークの必要性は,ますます高まっていくと思われますが,それにつれて,施設の会員に限らず,個人会員・市民会員の方が増え,このネットワークが成長していくことは,同時に,利用者である市民の活動が拡大することを意味する大変素晴らしいことだと思います。そして,そのような発展のためにも,現在参加して頂いている個々の会員の方が,自分が支えることによって意義ある成果を引き出していると実感できなければいけないのではないかと思います。もちろん,プライバシーの保護という個々の利用者にとって最も重要な利益が損なわれるようなことになっては本末転倒で,会員の実感も何もありませんが,プライバシーに最大限の配慮を図りつつ,なお今後,オンブズパーソンの側でも,普段の活動の中で様々に考えたり,委員会の中で時間をかけて意見を交わしたりしていることを幾分なりとも会員の皆様にお伝えし,ご理解をいただく努力を重ねなければならないと感じています。そして,オンブズパーソンが皆様のご支援に応える活動をしているのか,それを皆様にご判断して頂けるような関係を築いていきたいと思います。

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